ZABBIX Server アップグレード作業メモ 6.0 → 7.0

各種ホストの死活監視・環境監視にZabbixを使っております。7のLTS版がリリースされましたのでアップグレードした作業メモとなります。アップグレード手順をよく理解してから作業するのが良いです。私は手順を勝手に読み飛ばしてしまいものすごく遠回りしてしまいました。

環境確認

OS Ubuntu

22.04.4のLTSとなります

PHP

Ubuntuインストールに付属しておりました

MySQL

Ubuntuインストールに付属しておりました

アップグレード前Zabbix-Server

Zabbix関連のインストール確認

アップグレード手順

アップグレードのURL 6.4x→7.0x用 Zabbixのサイトからリンクが見つけられずGoogle検索からたどり着きました。インストール用パッケージのURLにずっとしがみついていたので余計たどり着けませんでした。

1.Zabbixプロセス停止

2.既存のZabbixデータベースをバックアップする

3.設定ファイル、PHPファイル、Zabbixバイナリをバックアップ

設定ファイル

PHPファイルとZabbixバイナリ

4.リポジトリ構成パッケージを更新する

更新を続行するには、現在のリポジトリ パッケージをアンインストール(ファイルの削除)する必要あり

最新のリポジトリ構成パッケージをインストール

5.Zabbixコンポーネントのアップグレード

apt-get install zabbix-apache-conf も マニュアルには必要とあったがすでに最新Ver.になっており当環境では不要であった。

6-1.コンポーネント構成パラメータを確認する ハマりポイント1

後述しておりますが、この設定を確認せず設定を抜かしておりました。

MySQLのバイナリログを有効にする

現在の値=OFF(無効)であることを確認した

現在の値=ON(有効)にする

アップグレードが正常に完了したら、このオプションを無効にする。

6-2.zabbix_server.confの編集 ハマりポイント2

後述しておりますが、この設定が当環境では必要でした。

7.Zabbixプロセス開始

 

8.アップグレード後の確認

Zabbix関連のバージョン

アップグレード完了後MySQLのバイナリログを無効にする

 

作業中ハマったこと

1.databaseバージョンが6000000から7000000にならない

アップグレードマニュアルのコンポーネント構成パラメータを確認するを読み飛ばしておりバイナリログを有効にしていなかった

2.それでもdatabaseバージョンが6000000から7000000にならない

/etc/zabbix/zabbix_server.log ZabbixのDBにアクセスできないとログが延々と続いていた

3.やっと解決

これらを対処したところ600000からのカウントアップが開始され10分程経過しDBのバージョンアップが完了しZabbix7.0.1が使えるようになりました。めでたしめでたし

アップグレード後感想

Zabbix6も十分使いこなせていないのでZabbix7でも新機能を使いこなせるわけでもなく、既存ホストの監視方法などは変えずに運用しています。監視ホストが物理的になくなっていたりしているのでメンテナンスを最初にせねばという状況です。(7へのアップグレード以前の問題ですね)環境構築が好きなので7にアップグレードしました。。。というのが一番の理由です。

すばらしい監視システムを提供いただいているZabbix LLC様 Zabbix JAPAN LLC様に感謝しております。

 

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